我輩は五重塔のネコである(その2)。
ある日の午後の物語(平成17年1月)


我輩は瑠璃光寺五重塔の観光係のネコである、ときにはこうして観光客を門前で送迎している。


子供たちの相手をするのも観光ネコの勤めである。


暖かい日にはのんびり、邪魔しないでよ。


観光客はとても優しくしてくれ、美味しい食べ物を呉れたりする。我輩もご好意に甘えている。



ただ 我輩は寒い冬は苦手だ池を渡ってくる風は冷たい。


寒い、この冬は気温が低くて実に寒い、1月1日には大雪も降ったし毛皮を着ていても
骨身に沁みる 世の多くのニャンコ達はこの季節は暖かいコタツとやらで丸くなって
いるだろうが、我輩はそうはいかない。今日も観光客を相手に頑張っているのである。




今朝から寒くて外気温は日中5度、ここは五重塔前の観光客が一休みできる
屋根のあるベンチであるが吹きさらしで外は朝から小雪もちらついている




誰かこないかなあ。



観光客が途切れると することもなく余計に寒さが身に沁みるわい。



思わず うとうと居眠りをしていたら・・・その時



聞きなれた足音が聞こえてきた。うむ こうしてはおられぬぞ。



いつも見慣れているジサマである。身なりはあまり良くないし
お金持ちでもないらしいが、歳を感じさせない若々しさ、
それに何より 話題のヨン様そこのけの美男子である。
   その人の名は「ももじろーおじさま」ちなみに我輩の生い立ちを
このホームページで全国に紹介してくれた恩人で、我輩はいつも
ここに現れるのを待ちかねている。



我輩は親愛の意を表わすとともに 寒さに震える体を温めてもらおうと
土足で膝に乗ったが、着衣が粗末なので 全く遠慮がなかった。



おっとっと このジサマ、もう少しデブちゃんの方が膝に乗るには都合がいいんだがな。



さて こうしてっと。


うむうむ なかなかいいぞ これでしばらくは暖房つき座布団だ〜い



かくして しばし我輩も人の世の暖かさを味わったのである。


三月、啓蟄と言うのに思わぬ大雪が・・我輩もコタツに入りたいのである。